•免疫の誤作動がカギ?円形脱毛症の原因と再発防止の考え方
知っておきたい「円形脱毛症」のこと|原因・なりやすい傾向・対策まで
突然、髪の毛が丸く抜けてしまう…。
そんなショックな体験をする人が少なくありません。
それは「円形脱毛症」かもしれません。
円形脱毛症は、誰にでも起こりうる自己免疫疾患のひとつ。
ここでは、その原因、なりやすい人の傾向、改善例、そして日常生活でできる対策について、わかりやすく解説していきます。
円形脱毛症の原因は?
円形脱毛症の最大の原因は、「免疫システムの誤作動」です。
本来、体を守るはずの免疫が、何らかの理由で自分の髪の毛の根元(毛包)を攻撃してしまうことで、髪が抜けてしまいます。
原因には以下のようなものが関わっていると考えられています。
- 精神的ストレス
- 遺伝的な要素(家族に円形脱毛症の人がいる場合)
- 体調不良や感染症
- ホルモンバランスの乱れ
どれか一つだけが原因というより、複数の要素が重なり合って発症するケースが多いです。
どんな人がなりやすいの?
円形脱毛症は、年齢や性別に関係なく発症します。
特に、強いストレスを抱えている人、仕事や家庭でプレッシャーを感じている人、体質的に自己免疫が過敏な人などはリスクが高まると言われています。
「自分は大丈夫」と思っていても、体や心が知らないうちに無理をしていると、突然現れることもあります。
改善することはできる?
答えは「はい」です。
円形脱毛症は、自然に治る人もいれば、治療や生活改善で回復する人も多くいます。
一方で、再発を繰り返すこともあり、完全な「完治」と呼べない場合もあるため、長期的な視点でケアしていくことが大切です。
治療としては、
- ステロイド外用薬や内服薬
- 免疫療法
- 発毛促進薬(ミノキシジルなど)
- JAK阻害薬(新しい治療法)
などがあり、症状や進行度に合わせて選択されます。
日常でできるケアとは?
治療と並行して、生活習慣を見直すことも非常に重要です。
特に意識したいのは、次のポイント。
【食事】
髪の毛の健康には、鉄分・亜鉛・たんぱく質が欠かせません。
レバー、赤身肉、卵、大豆製品、魚介類などをバランスよく取り入れましょう。
【ストレスケア】
ストレスをゼロにするのは難しいですが、
「深呼吸」「瞑想」「軽い運動」などで自律神経を整える習慣を持つことが有効です。
【睡眠・休息】
良質な睡眠は、免疫機能の回復に直結します。
夜更かしを避け、体と心をしっかり休めましょう。
最後に
髪の毛は、体と心の「今」を映す鏡でもあります。
焦らず、自分を責めず、
髪も心も、もう一度やさしく整えていくことが回復への第一歩です。
一人で悩まず、必要なら専門医に相談しながら、前向きに歩んでいきましょう。
あなたの髪と心に、また笑顔が戻りますように。